稲田朋美、自衛隊

 大分あけてしまいましたが更新します。

 

 さて、都議選が終わってしまって大分たってからの更新ですが、選挙期間中はこれでもかというぐらい自民党に対する悪評が吹きすさんでいた。THIS IS 敗因とまで呼ばれているとのこと。その騒ぎの中で少し気になったことがあるため、今回はそれについて書きます。(大分遅れてしまった感はあるが。この記事本当は2週間前にあげるつもりでした。何もかも体力を奪うほど暑いのが悪いんや…)THISの中のIを占める稲田朋美の「自衛隊として(都議選候補を)お願い発言」だ。

 この発言自体の問題点は、朝日新聞によると、

今回の発⾔の何が問題なのか。稲⽥⽒は都議選の応援演説で、特定の候補者名を挙げて

防衛省、⾃衛隊、防衛⼤⾂、⾃⺠党としてもお願いしたい」と述べた。

公職選挙法では公務員が地位を利⽤して選挙運動をすることを禁じており、識者らから

は同法に違反するとの声が上がる。28⽇に開かれた⺠進党の外務・防衛合同部⾨会議。

出席議員から違法性について質問が⾶んだが、公選法を所管する総務省の担当者は明⾔を

避けた。ただ防衛相の⾝分を利⽤して投票を呼びかけるのは、公選法に抵触しかねない⾏

為だ。

(時時刻刻)自衛隊の中立、破った稲田氏 都議選応援、防衛相「お願い」発言:朝日新聞デジタル

 

 上記のとおり、稲田朋美の発言は法律に違反している。

 正直勢いに任せて言ってしまったのだろうなとも思えるが、それでも迂闊な発言であることには変わりないだろう。自衛隊という実力組織が自民党に必要以上に親和性を抱いているのでは、という疑いを持たせる発言と言える。まあ、野党から防衛相を辞めろといわれるのも無理からぬ話だろう。

 以下のロイターの記事によると、8月初旬に実施する内閣改造ではとうとう稲田は大臣から下ろされるとのこと。当然とも言える。流石にかばいきれんだろう。これが初めてでもないというわけでもないし。むしろこの発言が出てから2週間ぐらいしか経っていないのに、災害対策などでまた何やかや言われとるし。

http://jp.reuters.com/article/idJP2017070701002322

 

 稲田朋美という人の名前は結構前から聞いてきた。ちょうどいい機会なので、まず稲田朋美に関する備忘録を自分のために作っていこうと思う。

 まず一つ目。直近の話題になるが、

稲田朋美政調会長とヘイト団体・在特会の“親密な関係”を裁判所が事実認定! スラップ訴訟による報道圧力を許すな|LITERA/リテラ

 

 防衛相がレイシストの団体との付き合いがあったというのは中々厳しいものがある。しかもそれだけではない。詳しくはリンク先の記事を読んでいただきたいが、DVに関しても信じられないような意見を言っていたりする。

 

 次に、南京攻略線の最中に旧日本軍の将校が「百人斬り競争」をしたとする裁判で弁護士を勤めたこと。(ちなみに最高裁で敗訴)

 http://www.mukai-noda.com/h1.html

 

 また、裁判関連ということでまとめて紹介させていただくと、少し話題に上らなくなりつつある森友問題。

稲田大臣が籠池氏にされた「大変失礼なこと」の中身

 

 上記の記事では、散々、籠池氏とは付合いが浅い、みたいなことを言っていたのに、法律面で籠池氏を援助していたことが示されている。

 

 次は

 

 3つ目に、生長の家との関連。

稲田朋美と「軍歌を歌う幼稚園」を結ぶ、「生長の家原理主義」ネットワーク ――シリーズ【草の根保守の蠢動 第22回】 | ハーバービジネスオンライン

 

 厳密に言うと、上記記事を書いた菅野完氏によると現在の生長の家は完全に政治活動から手を引いたとのことなので生長の家そのものとの関連というわけではない。ただし生長の家創始者である谷口雅春(故人)に対する親和性が強く、この人は右翼的な思想が目立つ。

 

 4つ目に陸自の日報問題。

南スーダン日報:次第に追い込まれる稲田防衛相 - 毎日新聞

 

 一旦はもうないと主張していた日報が後から見つかったということでこれも割と最近の話である。まあ、これはもしかしたら隠したのは稲田朋美ではなく防衛省の可能性もなくはないが。

 

 5つ目に憲法に対する姿勢。

稲田防衛大臣と国有地払い下げ事件の塚本幼稚園を結ぶ「生長の家原理主義ネットワーク」――シリーズ【草の根保守の蠢動 特別編】 | ハーバービジネスオンライン | ページ 4

 

 詳しくはリンク先の記事を読んでいただきたく思うが、正直憲法尊重擁護義務のある国会議員が言うことではないようなことを言っている。

 現体制を変革する者を「革新」と呼ぶのなら、現憲法に対して改正を企て酔うとしている方たちは保守ではないような気がする。

 あと憲法といえば以下のようなこともあった。

「9条上問題になるから『武力衝突』使う」 稲田防衛相:朝日新聞デジタル

 

 上記で稲田朋美が言った、

「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」

 というのは中々強烈だった。為政者の都合のいいように言葉を操作していくといえば(ちゃんと読んだことはないが)ジョージ・オーウェルの「1984年」に出てきた「ニュースピーク」を思い出させた。

 

 後先ほど軽く触れた件だが、以下のような行動を起こしている。

【九州豪雨】稲田朋美防衛相、災害対応中に40分不在 菅義偉官房長官「問題ない」 石破茂氏「あるまじきこと」 - 産経ニュース

 

 稲田朋美という方に関してはこのぐらいでいいだろう。自分用備忘録としては十分である。

 ただ気になったことはもう1つある。

 それは自衛隊としてお願いが、本当に稲田朋美の勝手な思い込みかどうかということだ。

 というのもどうも自衛隊の動きが怪しい。

 特に河野克俊統合幕僚長に関しては以下のような動きがある。

・日本外国特派員協会で「一自衛官として申し上げるならば、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるということであれば、非常にありがたいと思う」と述べる。

河野克俊統合幕僚長「一自衛官として、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるならば、非常にありがたい」(会見要旨)(1/12ページ) - 産経ニュース

 

・(20141217日にアメリカ国防総省を訪問した際)ワーク国防副長官との会談の折に、副長官が「オスプレイ導入に関して日本国民の不安は低減されただろうか?」と質問した際「オスプレイに関して不安全性をあおるのは一部の活動家だけである」と応答する

 また、「沖縄知事選では普天間移設反対の候補者が当選した。普天埋設問題は地方の問題ではなく国の問題であり、安倍政権として立場を変えないものとして立場を変えないものと認識している」

(纐纈厚『暴走する自衛隊p33-p34

 

 また、河野克俊とは直接的なつながりがないかもしれいないが、上と連動した話題として、自衛隊が沖縄、辺野古で行われている市民活動に圧力をかけるためか、掃海母艦「ぶんご」を派遣した事例がある。

辺野古に海自艦「ぶんご」 政府、掘削支援で検討 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

 自衛隊は政治的中立性を守っているのだろうか。

 稲田朋美の言った言葉は本当に何の根拠もなく放たれた言葉なのか。